持続化補助金採択後の流れ

創業・副業

持続化補助金第10回に申請された事業者の皆さまお疲れ様でした。

前回9月20日締め切りの持続化補助金第9回受付分の採択結果が11月25日にサイトで公表されています。

受付締切をして結果発表までおおよそ2カ月かかっているという事になります。

持続化補助金第10回締切は12月9日だったので結果が分かるのが1月下旬から2月上旬頃だと想定されます。

よし申請も終わったし計画書通りに事業をスタートしよう!

ちょっと待って!第10回締め切りに申請した人が

採択決定前に補助事業を始めちゃったら採択された

としても補助金受け取れなくなっちゃうよ!

第10回に申請した人は今後何をすれば良いのか。

今回は令和4年12月時点、採択の発表から補助事業の報告までの流れを説明します。

持続化補助金については別記事も書いていますのであわせてご覧ください。

なお、持続化補助金は申請回に応じてルールが多少変わる場合がありますので最新情報が公式サイトからご確認下さい。

審査

提出された申請書を元に外部有識者が審査をおこないます。

給付金などと違い要件を満たす全ての人が採択となるわけではありません。

審査のポイントがあり高得点の事業者から順に採択されるようになっています。

審査のポイントは以下の通りです。

  • 自社の経営状況を適切に把握し、自社の製品・サービスや自社の強みも適切に把握しているか
  • 経営方針・目標と今後のプランは自社の強みを踏まえているか
  • 経営方針・目標と今後のプランは対象とする市場(商圏)の特性を踏まえているか
  • 補助事業計画は具体的で当該小規模事業者にとって実現可能性が高いものとなっているか
  • 補助事業計画は経営計画の今後の方針・目標を達成するために必要かつ有効なものか
  • 補助事業計画には小規模事業者ならではの創意工夫の特徴があるか
  • 補助事業計画にはITを有効に活用する取組が見られるか
  • 補助事業計画に合致した事業実施に必要なものとなっているか
  • 事業費の計上・積算が正確・明確で真に必要な金額が計上されているか

このポイントをしっかり押さえた計画書が書ければ採択率はアップします。

また、加点ポイントというものもあります。

例えば「電子申請加点」というのもあるのでJグランツをつかって電子申請をした事業者は加点された上で審査されます。

採択・交付決定

補助金事務局での審査が終了したら小規模事業者持続化補助金のサイトで採択者一覧が発表されます。

その後交付決定通知書が送付されます。

交付決定通知書が手元に届いたら日付けを確認してください。

書いてある日付け以降の発注から有効になります。

くれぐれも交付決定通知書が手元に届く前に補助対象経費を支出する事がないようにして下さい。

採択されていたとしても交付決定通知書に書かれてある日付けより前の証拠書類は無効になります。

つまり補助対象経費からはずされてしまいます。発注や契約は日付けに注意して下さい。

補助事業の実施

交付決定通知書を受領後に申請時に提出した事業計画に沿って事業を実施して下さい。

事業は補助事業実施期限までに完了する事が必須条件です。

交付決定通知書に書かれてある交付決定日から補助事業実施期限までに発注し支払いも完了し納品されたもののみが補助対象になります。

交付決定日より前に買っても駄目ですし、補助事業実施期限後に買うというのもNGです。

支払いは原則銀行振込により行ってください。

ちなみにクレジットカードで購入し、実際には補助事業実施期限内に納品されていたとしても引き落としが実施期限を超えてしまったらNGです。クレジットカード払いの際は気を付けて下さい。

実績報告書の提出

補助事業終了後は実績報告書を提出する必要があります。

締切りまでに報告の提出がないと補助金の支払いを受けられないので注意して下さい。

補助金額の確定

実績報告書や支出についての証拠書類に基づいて補助金事務局が審査・確認をおこない補助金額の確定をおこないます。

証拠書類とは見積書、発注書、契約書、納品書、請求書、領収書、通帳の支払い該当部分の写しなどです。

各経費によって必要な証拠書類は異なりますが、証拠書類の提出ができないと補助対象経費として認められず補助金の額から減額されてしまいます。

報告書の審査を補助金事務局がおこないますが、内容に不備があった場合は補助金事務局より書類の修正や追加提出を求められます。

補助金事務局からはここが違うからこの書類ないですか?などといった具合に修正しなければならない箇所や追加書類など具体的な指示があります。

実績報告書を提出して書類が不足していたからその時点で補助金交付が全くされないという事ではありませんのでそこは安心して下さい。

ただ、指示された不足書類や証拠書類の提出ができないと補助金額が減額されたり最悪0円になる場合もあります。

補助金の請求

補助金事務局と追加書類の再送付など数回やり取りをして不備が解消されたら補助金額が確定します。補助金額が確定した後には「補助金確定通知書」が送付されます。

金額に間違いがないか確認をして精算払い請求書を補助金事務局に送付します

補助金の入金

精算払い請求書を送付後補助金事務局により振込手続きをおこないます。

指定の口座に数週間後に補助金が入金されます。

通知がハガキで届くという事はありませんので、通帳等で入金確認をしてください。

事業効果報告

補助事業の完了から1年後に「小規模事業者持続化補助金に係る事業効果等状況報告書」の提出が必要です。提出がないと補助金事務局から催促のメールが届きますので忘れないようにお願いします。

まとめ

やる事が多すぎ。

面倒くさい。。

でもこれが補助金。

税金を原資としているからやるべき事はしっかりやらないと。

国では、小規模企業を振興していくという政策目標があり、その目的にあった事業をしっかりと取り組んでもらうことが重要と考えられています。

「補助金」とは、そのような意義があると国が判断した事業をサポートするために支給されるお金のことです。

事業者が取り組みたい事業と、国の政策の方向性が一致し、政策効果が期待できると判断された事業計画であるから、国民の税金から事業者へ支払われるものとなっています。

そのような性格を持つ補助金ですので、無条件で支払われる訳ではありません。

今回は採択された場合の事業報告までの流れについて説明しました。

持続化補助金は支出した金額の2/3も補助してくれる優れた補助金です。

申請書類が少なく小規模事業者にとっても使い勝手が良い補助金の一つです。

ルール違反が続出してしまったら今より制度が複雑化され使い勝手が悪いものになってしまうかもしれません。

うまく活用できれば自己資金を減らす事無く設備投資ができたり販促活動への投資に充てれます。

持続化補助金のルールを守って、 有効に活用しましょう。

がんばるあなたの明るい未来を応援しています!

本日もおつかれさまでした!

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